うちのクリニックによくいらっしゃる患者さんのお宅にお邪魔しました。
いや、別に往診で行ったわけではありません。何故かと言うと、亡くなったご主人が集めた美術展のプログラムを整理したいということで、いただきに行ったのです。
ご主人は絵画の展覧会を見に行くのが好きで、いろいろな展覧会に行っては、その時のプログラムを買っていたので大変な量の本が残っているわけです。
整理したいが、一冊一冊が大変重いのでなかなか大変で今まで残していたのですが、いよいよ処分をする決心をしたので、もしも欲しいものがあれば貰ってくれということだったのです。
気楽な気持ちで出かけて行ったのですが、いざ膨大なコレクションを見てみると、そう安々とはいるとかいらないとかは言えない気持ちになりました。
ご主人が好きで集めたコレクションですから、いろいろな思いがつまっていることでしょう。貰うからには、大切にしないと申し訳ありません。
うちのクリニックの本棚にも、いくつかの美術書が置いてあるんです。ノルウェイの美術館で購入したムンクの画集。フランスに行ったときに買ったベルサイユ宮殿の美術書。長崎のオランダ村で買ったエッシャーの画集などなど。表には出していませんが、ダヴィンチの美術書もいくつかあります。
もともとは両親が展覧会によく連れて行ってくれたので、小学生のときにルノアールとかゴッホとか、いくつかの有名な画家展を見た覚えがあります。そういうわけで、嫌いではないわけで、画集を見ているのは楽しいのです。
さて、伺ってみると、印象派を中心にした展覧会のコレクションが中心で、一番このあたりが好きだったんだろうなとわかります。せっかくなので、いくつかをいただいて帰りましたが、そのうち何らかの形で待合室に置くようにしたいと思っています。