最近、ブラームスが好きという方とお話をする機会がありました。
ブラームスというのは、もちろんクラシックの作曲家のヨハネス・ブラームスのことですが、実は自分はあまり聞いていない。
というのも、何となくとっつきにくいという印象があって、食わず嫌い的なところがあるのです。知っているのは、好きなピアニストのグレン・グールドが演奏している、一部のピアノ曲とピアノ協奏曲くらい。
2年前にお買い得なブラームスのほぼ全曲セットを購入したのも、あまり一生懸命集める気力のなさの現れ。こういう「なんでも揃ってます」というのは、実は「何も揃っていない」ということと同じ。
実際、ほとんど手つかずで46枚もあるCDのうち数枚以外は聞いちゃいないわけです。たまたま長女が、大学の課題の関係で昨年資料として活用してくれたので、無駄にはなっていないのですが。
あらためてセットの一枚目、カラヤン指揮ベルリン・フィルの交響曲第1番を聞いてみたのですが、出だしからあの重々しいブラームスらしい旋律が鳴り響くさまは、確かにぞくぞくっとして悪くはありません。
ベルリンフィルのような大編成オーケストラによる、怒濤・華麗な演奏に向いているということなんでしょうか。おそらく、パソコンとかでちまちまと聞いてもつまらいわけで、コンサート・プログラムとして聞くのがいいかもしれません。
それにしても、話をした方は、NHKホールが内幸町にあったころに、毎週N響アワーの公開放送にはがきを出して出かけていたそうです。出せば、ほぼ毎週当たるというのがすごい話ですが、ずいぶんといろいろな名曲を楽しんだといううらやましい話を聞かせてくれました。
自分はコンサートに行くわけでもなく、ひたすらせせこましく、パソコンで楽しんでいるだけですから、本当の楽器の響きというものがわかっていないのかもしれません。
とにかく、せっかく買ったCDですから時間を見つけて少しずつ聞くようにしないとなぁ、思い直したわけです。