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2013年4月12日金曜日

表参道

表参道というのは、特定の固有名詞ではなく、どこかのお宮に正面から参拝するために整備された道のこと。日本中に表参道はいくらでもあるわけですが、何故かその中から東京都渋谷区の明治神宮の表参道だけが、突出して有名になりました。

わずか1キロちょっとの短いもので、一番東は青山通りと交差するところから始まり、ゆっくり下っていきます。下りきると、今度は明治通りと交差して、上り坂にかわり明治神宮の入り口に到着。片側ぎりぎり二車線で、例えばフランスのシャンゼリゼ通りなどに比べると長さ・太さ共にたいしたことはありません。

まぁ、気持ちはわからなくないのですが、誰が呼び出したのか「原宿シャンゼリゼ通り」などという名称が使われたりします。確かに、両側にファッション・ブランドの店が立ち並び、日本の若者の文化の集中するところは、雰囲気だけは似通っているかも。

昔・・・もう、昔話あるいは歴史になってきましたが、安保闘争というものがあって、石畳の味のある参道だったのですが、デモ隊が石をはがして投石に使ったということです。そのために、自動車道も歩道もただのアスファルトに変わってしまい、ずいぶんと味気のないものになったものです。

その次に、暴走族というのが登場して、表参道を大人数で走り回ったものです。この連中は、大きなクラクションを鳴らしっぱなしで、蛇行しながら何度も行ったり来たり、時間も朝でも昼でも夜中でもという迷惑千万な輩。取締りが厳しくなると、表参道からちょっと入ったところも通るようになり、まぁ住民には相当なストレスになっていました。

まぁ、だから何だという事もないのですが、そういう住民だった一人としては、そんな表参道の変遷にはいまだに多少の興味があるわけです。でも、今は時々通るだけで、もう他人の街という感が強くて、 わざわざ歩きたいとは思いませんね。