2013年4月1日月曜日

入社式・入学式

今日は日本中のあちらこちらで、入社式や入学式が行われ、いろいろな新しいスタートを切った方々があふれたことでしょう。

卒業は「別れ」のイベントですが、今日は新たな「出会い」があって、「希望」を胸に夢が膨らむような明るい一日です。なんとなく、ワクワクして浮き足立った感じが一人歩きすると「エイプリル・フール」みたいなことになてしまいます。

自分の場合は、幼稚園、小学校、中学校と入学式の記憶はほとんどありません。高校は中高一貫校だったので、入学式はなし。大学は入学式そのものは、どうも覚えいない。

たぶん、式があったはずですが、偉いかもしれないけど、見たこともない人たちのつまらない話を聞いているだけの会が記憶に残るはずもない。

そのあと、バスに乗車して、セミナーハウスみたいなところに連れて行かれて新入生オリエンテーションが行われました。そこでは、いろいろ新しい仲間と話をしたり、現実的な話を説明されて多少インパクトがありました。

最近は、大手企業などの入社式では有名人が話をしたりして、けっこう盛り上がることがあるみたいです。学校は、その後にいろいろと楽しい事が増えていくのですが、社会人は違います。

お客さん扱いは入社式までで、明日からは現場で四苦八苦して、現実の厳しさをいろいろと知ることになるのです。でも、その中から、いろいろな喜びや悲しみを学び、社会の中で人として成長できるはずです。

自分の社会人としてのスタートは、卒業した大学の付属病院での研修医。いつから出勤するかは何科に所属するかで異なり、まとまった入社式はありませんでした。これはどうもよくない。学生の続きみたいな気分、というと問題があるかもしれませんが、何しろ周りにいる大多数の先輩は大学の同窓ですしね。

今から考えると、ずいぶんと甘ちゃんの社会人だったんではないかと。今更、反省しても遅いわけですが、そのあたりが「医者は非常識人」とか言われる所以かもしれないと思ったりして。まぁ、それでもいろいろなことを経験して、それなりに社会についていけるようになって、いい年になってきたわけです。

もう一度、どこからかやり直す事ができたらどこにしますか? という質問があったとしたら、途中からはめんどうなので、一番最初からすべてリセットするか、そうでなければ今のままでけっこうです、という風に答えるでしょうかね。