巷ではアベノミクスで好景気・・・と言われているのは、大企業だけなのでしょぅか。現与党と前与党の違いの一つが、その辺にありそうな感じがするんですが。
現与党は、戦後社会を牛耳ってきて、大企業を育て上げて線ゴマ基礎を作った事は誰にも否定できません。その弊害として、大きくなった大企業を守っていく路線が強すぎて、格差を作った事も間違いないでしょう。
前与党は、なにしろ人民を主として束ねていこうという主旨だった? はずですが、もっと市民の側にたった考え方が支持されて政権を取ったはずなんですが・・・だいたい、もともと現与党から流れた人がほとんど。
政治手法も、ほとんど変わる事はなく、大きく政治を変えることはまったくできなかった。日本人は全体としては保守的な民族で、大きな変更にはついていきにくいのかもしれませんが、結局「公約」とされたことをことごとく変更した事で、存在感をどんどん薄くしてしまいました。
結局、元の鞘に収まった政局ですが、その親分として登場したのが、死んだはずのゾンビ総理。以前に、一度総理に就任しながら、まったくの放り出し。それが、健康問題だったとしても、一国の総理大臣として無責任の極み。
それなりの根回しの中で、落とし前をつけたからすんなり総理に再就任できたのでしょうが、それはあくまで政治家の中だけの話。一般市民に対しては、ちゃんとした説明とかあったんでしょうか。自分は、期待したいところもあるのですが、そこだけがどうしてもひっかかる。
景気をよくするためのアベノミクスは、単純化して考えると、大企業を優遇してお金を増やすと給料が上がって市民も潤うというもの。まさに昔の政治手法であり、そのために物価が上がって市民の生活は苦しくなる。
そこを耐えられるだけのものがあればいいですが、誰もが上昇気流に乗れた高度経済成長期と違うのが現代。誰のための政治かというところが、置去りになっているような感じがしなくもない。
かと言って、どんどん国民を失望させ、また人材が流出し自壊進行中の前与党には、もう何も期待できないでしょう。前回選挙で話題になった第三極という方々も、こちらには妖怪がトップにいるだけに怖くて近づけません。