インスタント食品というのは、昭和を代表する文化みたいなもので、ラーメンについては1962年発売のチキンラーメンが製品としては元祖らしい。ですから、まぁだいたい自分が物心ついたころにはあったわけで、それほどの感動はありませんでした。
カップ麺は、1971年のカップヌードルの登場は中学生の自分にとっては、かなりの驚愕的な出来事でした。それまで煮ないと食べれないものが、お湯をかけるだけで食べれると言うのですから。
だいたい、その頃の人なら、普通の試しにインスタントラーメンに熱湯をかけて、中途半端にほぐれたものを食べた経験があるものでしょう。昼に買うパンが、いきなり暖かいラーメンに変わったものでした。
もう一つ忘れてはならない、食文化に革命を起こしたのがレトルト食品。1968年のボンカレーの登場が、やはり画期的でした。もうできている、暖めるだけ、かけるだけで、すぐにカレーライス(ライスカレー?)が食べれるというのですから、こちらも驚愕物。
それまでは、簡単に保存が効く食品は缶詰しかありませんでしたから、レトルト食品の登場は家庭の奥様方にとって救世主だったかも。なにしろ手間がかからないし、汚れ物も少なくてすむ。
家電の進化もあって、奥さんたちはどんどん自由に出来る時間を拡大していった裏には、こういう食文化の変革も大きく関係していた事は間違いありませんね。