田園都市リウマチフォーラムのこれまでの記録は、前回の6月の会合のときにこのブログでまとめてみました。
今夜は第8回ということで、東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センター教授の桃原茂樹先生をお招きして、生物学的製剤の時代における新しいリウマチ治療の考え方などをいろいろと講演していただきました。
名称が長いので、女子医のリウマチセンターの簡単に呼ばせてもらいますが、ここは今でも自分が非常勤講師として所属させてもらっているところ。桃原先生は、自分が常勤で所属していたときのすぐ上の上司ということになります。
おかげで気楽に桃原先生とか、影では桃ちゃんとか呼ばせてもらっていますが、この世界では実際のところなかなかの有名人。普通は、そんなに気楽に声をかけたりはできません。
今日はリウマチの診断についての遺伝子の話からはじまり、いきなりのストレートパンチのように強い衝撃を受けました。その後、簡単な治療の歴史的な変遷の話でちょっとクールダウンしたかと思うと、またまた生物学的製剤の問題点を簡潔に説明してもらってジャブ攻撃。
外科系の先生の話なのに、手術の話は全体の1/5程度。いかに、現代のリウマチ治療が内科でも整形外科でもなくリウマチ医によって行われているかを実感しました。はっきり言って、普通の整形外科医が扱える病気ではありません。
とにかく、最新の話と言うのはどんどん動いていて、寛解=治療の中止という夢を見始めているリウマチ診療がそんなに簡単ではないという現実も知らされた感じでした。
次回は聖マリアンナ医科大学教授の山田先生の話を聞く予定ですが、テーマはステロイド。リウマチ診療では無くてはならない古い薬ですが、最近けっこうホットな話題が出ているところ。またまた、意外な盲点を話してもらえるものと期待しています。