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2013年7月22日月曜日

H.Udagawa / Rachmaninov Violin Works

最近はネットで音楽を購入して、専用ソフトで管理という形も一般化してきました。理由としては、ディスクやケースは場所を取るのでいらないというのはあるでしょう。また、ネット購入は、いつでもどこでもお手軽にできるのも重要なポイント。

ただ自分のようなおじさんにとっては、30cm四方のレコード盤を並べていたときに比べれば、今の12cm四方のディスクはずいぶんと小さくなったと思います。形のあるものを並べることで、コレクションとしての価値や満足感があると思ってしまいます。

そもそも、データというものが散々消えてしまったという経験が山ほどありますから、どうもデータだけというのは、いまいち信用できない・・・というのも年寄りの証みたいなところでしょうか。

Amazonでは、数年前からMP3でのネット配信を行っていましたが、今まで一度も利用したことはなかったのも、そんな理由から。ところが、前回ラフマニノフの弦楽四重奏のCDを探していて、大変少なくて、ちょっと聴いてみたいがそれほど有名どころが演奏しているわけでもなく、そのわれに価格も安くない。

そんなわけで、はじめてネット購入をしてみたというわけです。ところが、やはりこれを中心にコレクションを増やすというのはあまり好まないという感じは変わりません。

というのは、まずデータの質。MP3であることはいいのですが、データ量を減らすためにVBRを使用していて、実質変わりないと言っても最高音質とは言い難い。そして、ジャケットがない、ということは演奏者や曲の情報がまったくないということです。

Amazonのクラウドで管理され、自分のPCなどにもダウンロードして自由に使えるところはいいのですが、友人から借りて録音したみたいな感じで所有欲はとても満足させません。楽曲の情報なんてネットで探せばいいと思うでしょうが、今回のような珍しいものはなかなか検索してもわからない。

ということで、実はもう一つネット購入してみたのがこのアルバム。こちらはラフマニノフのバイオリンとピアノのための全集というもので、 これだけ集めたものは唯一といってよい。

超レアなアルバムですが、やはり演奏者の宇田川さんという日本人・・・申し訳ないのですが知りませんでした。実際聴いてみて、普通の感じでしょうか。悪くはありませんが、特に・・・

ラフマニノフのバイオリン曲は、実際の所2曲くらいしか無いはずで、そもそもアルバムを一枚作るには無理があるはず。そこで、ここに収録されているのは歌曲などの編曲が中心。そして目玉は、ラフマニノフの最も有名なチェロ・ソナタのバイオリン編曲版。

まぁ、確かに面白い。また、あらためてラフマニノフの国民学派とは違った、ロマン派としてのリリシズムみたいなものはわかる。弦楽四重奏も含めて、もっともっと室内楽を作ってくれていたらと思ってしまいます。

とにかくこういうレアなCDは手に入りにくいか、あるいは価格が安くないので、ネット購入は大変楽ちんな方法でいいのですが、聴いてみてやはりCDで持っていてもという感じなのでしょうか。

簡単に買える・・・ということで、無駄遣いになりそうなところもありますので、いやぁ今後はネット購入は慎重にしたいと思います。やはり並べて置きたくなるようなものと内容は必ずしも一致はしませんが、少なくとも簡単に手に入るものは需要があり、それだけ評価も高いというところでしょうか。