またまた読めない。鷹乃学習と書いて「たかすなわちわざをならう」と読むのだそうですが、素直に読めば「たかのがくしゅう」となる。
二十四節季で小暑、七十二候ではその末候ということになります。猛暑はちょっと一休みで、朝は少しひんやり。
鷹がいったい何を学習するのかというと、巣から飛び立ち空を自由に飛ぶこと、すなわち自分で餌を捕獲することらしい。
春の内はそこらへんに虫とかも一杯いるんでしょうが、夏になっ暑くなると親も餌を探すのは大変。
もうそろそろ、いいかげん巣立って自分のことは自分で何とかしなさい、と思っているのかいないのか。
今では鷹匠でもないと、鷹そのものを見ることはなかなかないですね。畑で仕事をしていると、暑くて汗をぬぐって、ふと見上げると幼い鷹がひゅーっと飛んでくるのを初めて見る頃なんでしょうね。
学習というのも、技を習う、あるいは業を習うと読むというのも面白い。鷹が空を飛ぶというのも、本能に根ざして、必要に迫られて経験則からくる技術でしょう。
本能によってできることは業でしょうし、経験則からできることは技だと思います。学問は、それらを理論的に統合して知識としてまとめあげたもの。つまり、本能がなくても経験がなくても同じ事をできるようにするためのものが学ということになるんでしょうか。