2013年7月24日水曜日

リウマチ勉強会 @ 横浜駅西口

昨夜は横浜駅前に出かけて行って、リウマチの勉強会に参加。天気が荒れ模様だったせいか、出席者は少なめ。

自分が世話人をしている田園都市リウマチフォーラムは、地域を横浜市北部~川崎西部地区を対象にしていて、だいたいリウマチを専門にしている先生を中心に開催にしています。だいたいレギュラーで出席していただけるのは、10人くらいでしょうか。

一方、昨日の会は横浜市全体を対象にしているのですが、場所が横浜駅周囲でいつも行われるので、だいたい田園都市リウマチフォーラムの地域以外からの先生、特に東南部からの出席者が多い。

横浜市北部からは市営地下鉄、横浜市西部からは相鉄で横浜駅に出れるのですが、ちょっと大変。北部と西部を結ぶ交通は無く行き来はめんどうという、地域の特性があるわけです。

ですから、この会はできるだけ参加しようと思ってはいるのですが、毎回というわけにはいかない。田園都市リウマチフォーラムと同じ頃から始まったのですが、年4回というペースなので、こちらは昨夜で13回目。自分は出席率は半分くらいでしょぅか。

昨日のテーマは、春に新発売された7つのリウマチ治療のための生物学的製剤の話。日本で最初の生物学的製剤が発売されたのが2003年7月のことですから、ちょうど10年で7種類が登場し、リウマチ治療はまさに激動の10年間だったといえるでしょう。

特に抗TNFα製剤と呼ばれるものは最も多く、製薬会社はその差別化には苦労しているようです。今回登場したものは、本来の分子の一部を取り除いて、いろいろな副作用を軽減。さらに構造を付け足す事で、体内に留まる時間を長くするという特徴があります。

ただ、今回の新薬も含めて4種類ある抗TNFα製剤で、明らかに効果に差があるかというと、なかなかそうとも言えないし、副作用の発言頻度も大差ない。その他の薬理作用の異なる3種類も含めても、どのように使い分けていくかという結論ははっきりしません。

それぞれを使用した経験的な部分では、こんな患者さんにはこれを勧めたいという漠然とした意見はあるものの、いわゆるエビデンスと呼ばれるようなまとまったデータがないわけです。逆にどんどん新薬が出で来る現状が、データの分散化に関与している部分は否定できません。

それでも、患者さんにとって戦う武器が増えることは歓迎すべき事であり、今後も続々とこの系統の薬が登場してくる予定があります。まだまだ、医者の勉強すべきことは絶えることがありませんね。