連日暑くて暑くて・・・どうも、今年は気候の変化がデジタルっぽい感じです。
アナログというのは連続的になだらかな変化をするもので、それに対してデジタルは基本となる信号は All or Nothing です。
デジタルはbitという単位で表現されますが、1bitの信号で表せるのは0と1という違いだけ。2bitになると、0-0、0-1、1-0、1-1という4つのものを区別できるようになります。
パソコンで表示している色は、昔々は白黒。しかも、色の諧調は無く、いわゆる白黒二値というやつ。この場合は、1bitの信号で十分で、モニター上の点を光らせるか否かだけでOKでした。
この場合は、写真などの色の濃さをあらわすためには、細かい点の点滅の密集度で表すしかありません。昔の新聞の写真などが、このやり方で写真を写真らしく見せていました。
そのうちグレースケールと呼ばれる、白と黒の間を16bitで256段階に分けたなだらかに濃さが変化する表示が可能になり、 パソコンでの画像の表現は格段とよくなりました。
さらに、そこに色を赤・緑・青の三色に分解しうまく混ぜ合わせることで、様々な色を表示する事ができるようになり、パソコン上でほぼ天然色に使い表示が可能となったわけですが、ここまでの変化はあっという間でした。
80年代なかばにNECが一般用のパソコンを売り出し、画面には白黒で文字だけを表示。画像を利用しようなんてことは、思いもしませんでした。医者になってすぐに初めて購入したスキャナーは、白黒二値ディザ表示でした。それでも画面に画像を表示できただけで感動物。
90年代の初めには、もうカラー表示は当たり前で、スキャナーもフルカラーが可能だったと思います。いろいろなコンピュータ技術の進歩が、この10年間くらいの中で驚異的なスピードで進んだことの一端が現れているわけです。
つまり、ハードの進化とプログラムを記述するコンピュータ言語の進歩のバランスが最もよかった10年間だったのだろうと思います。昔の日本の高度経済成長と似ているような感じですね。