今日から七十二候では、菜虫化蝶となり、なむしちょうとなると読みます。二十四節気の啓蟄の末候で、このあとはいよいよ春分を迎えます。
さすがに3月もなかばを過ぎてくると、寒いといっても2月ほどではなく、春を実感する気候になってきました。このままだと、2月に慌てて買い足した灯油がだいぶ余ってしまうかもしれません。
菜虫化蝶ということは、蝶になる前の幼虫はいわゆる芋虫ですから、昔の人にとってもまさに綺麗な羽を広げて化けたという感じがよく出ている。
ガーデニングなどを多少は嗜むと、土を掘り返している時に何かの幼虫を掘り出してしまうことがよくあります。むむ、許可も得ずに我が家に勝手に居候しおって、などとは思いません。どちらかと言うと、つい起こしてすいませんと謝りたくなるものです。
モンシロチョウとかアゲハチョウとかだといいのですが、蛾だとちょっと残念。芋虫の中で毛が多いと毛虫と言うようですが、だいたい毛虫が蛾になることが多い。さすがに蝶が飛んでいるところを見るのは、もう少し先だと思います。