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2014年10月8日水曜日

ノーベル賞

スウェーデン王立科学アカデミーは7日、2014年のノーベル物理学賞を、青色発光ダイオード(LED)を開発した名城大学の赤崎勇教授(85)と名古屋大学の天野浩教授(54)、米カリフォルニア大学サンタバーバラ校の中村修二教授(60)の3人に贈ると発表した。
~讀賣新聞

日本人 としては、誇りに思えるニュースです。学問を実際に利用した「物作り」が評価された事は、素晴らしい事だと思います。

ダイオードという半導体は、自分が高校生の時に、いろいろな電子回路を半田ごてで作っていたときにはすでにあったもの。それから数十年間、特に社会的に話題になることもありませんでした。

実際、青色ダイオードが登場したことは、人の生活を質的にも量的にも大きく変えるものでした。発明されたのは1993年、でも、我々に存在を知らせたのは2001年のニュースでした。

それは、発明した中村氏が、その特許を所属していた会社ではなく、自分にあるとする裁判をおこしたということでした。その裁判は、いろいろな議論を巻き起こしますが、今は横に置いておきましょう。

今回の賞は、基礎的な純粋に物理学の研究として、理論を完成させた赤崎・天野両氏と、実用化させた中村氏の三人に贈られたもので、バランスのいい人選なのでしょう。

実質的な実用化から、わずかに10年ちょっとですが、さまざまなものが従来の光原にとってかわりつつあります。

例えは、今見ている、このパソコンの薄い液晶画面。長い間、テレビの別名にもなっていた「ブラウン管」は完全に消滅したといえます。街に出れば、信号機がいつのまにか、ものすごく薄くなっています。

発熱を抑え、省エネとしての効果は絶大で、「地球にやさしい」代表的な文化革新という評価は、誰もが疑うことがないところ。

青色発光ダイオードの重要な原材料にはガリウムが使われているのですが、現在は中央アジア地域に資源として依存しており、今後はこれらの安定供給と、ガリウムに取って代われる物質の開発が課題と言えそうです。