去年は11月になってから開催された社会保険懇話会が、今年は昨日ありまして、診療終了後に医師会の会議室で、区内の開業医が集まりました。
どういう会かは、去年書いていますから、あらためて説明しません。講演した先生には申し訳ありませんが、正直言ってあまり内容的には意味は無い。
出席をしないと、診療報酬の支払いをしている支払い基金から目を付けられるという、あまり面白くない理由で義務化している会合ですからしかたがない。
医療にかかるお金は、高齢化によって年々増大して、政府は必死で抑えるためにあの手この手を考えているわけですが、そもそも医療と介護を分離したのも現場での実務を無視した見かけ上の「医療費」削減でした。
医療保険もアップアップですが、介護保険もどんどん膨張して、被保険者の負担は増える一方で、出来るサービスは厳しくなるばかり。
そもそも65歳以上が4人に一人という、今の状況を考えれば、抑制しようにも無理がある。支出を減らす事ばかりが目立っていますが、いかに予算を増やすか、あるいはいかに医療・介護サービスを拡大するかが重要なはず。
まぁ、自分がどうのこうの言ってもしょうがないところですが、そんなことを考えて黙って講演を聞いていました。何しろ、明日の高齢者は自分ですから、どんどん痩せ細って行く医療・介護の実態を目の当たりにすると、なんだかなぁという気持ちになる一方です。