2014年10月15日水曜日

MOZU (2014)

これは今年の春に放送された、TBSとWOWOWの共同制作で放送されたテレビドラマ。

「MOZU」は鳥のもず(百舌)のことで、サブタイトルに「Season1〜百舌の叫ぶ夜〜」がついていました。つまり、当初からSeason2以後があることが決まっていて、かなり制作側にはぶれない強気の決意があったわけです。

実際、Season2は、1が終了してすぐに放送が始まり、全部で15話の構成。ところが、1はTBSでの放送でしたが、2がWOWOWのみでの放送だったため・・・見れない!!

年間通して考え ると、WOWOWに加入しても、まずテレビそのものを見る時間がそれほどあるわけではありません。従来の大手テレビ局の放送する分だけでも、手に余る。

わざわざ高い加入料を払うのは、さすがにためらわれます。ところが、いよいよ明日から2がTBSで放送されることになりました。

内容は、平和ボケの日本でも国家権力のもと、公安警察がいろいろな謀略を行っているかもしれないというハードボイルドな作品。フィクションじゃなかったら、超こわい話。

公安のエースと呼ばれる倉木の妻が、銀座の真ん中での爆弾テロで死亡するところから、話は始まります。倉木は、何故自分の妻が死ななければならなかったのか、真実を知るために独自に動き始めます。

そこに、通常の警察の大杉と、女性の公安の明星、殺人者の新谷が絡んできて、それぞれには濃厚なドラマが展開されています。この4人を軸に話が進んでいくのですが、もう謎が謎を呼び、少しでも気を抜いて見ていると、もうわけがわからなくなる。

前半は、銀座の爆弾事件の謎を解明することが中心で、おおよその事実が判明して行くわけですが、後半になるとそこからわかってきた国家レベルの犯罪に向かってアクセル全開になります。

全体に薄暗い色調で、冗談の一つも無く、かなり映画を意識した作り。よくこんな内容で、スポンサーがついたものだと思います。毎回の予告編も、まるで映画のような演出になっています。

テレビという枠を度外視してこだわりぬいて作られた感じは、ひしひしと伝わってきますが、監督は羽住英一郎という「海猿」のシリーズを手がけた人。

いずれにしても、1で判明しなかった重要な事実が残されており、しかも大胆な事に最終話の最後には不気味な次のステップが示されていました。これは見ないわけにはいかない。

ネットで調べてみると、2を見終わっても、いくつかの謎は残されているらしい・・・ということは3として、さらに続編が作られるのか、あるいは本当に映画として公開されるのか、まだまだ気になり続けるようです。