三位一体節後第17主日です。この三位一体節後というのは、長いわぁ。キリスト教徒の方々は、この期間をどうやって過しているのか・・・って、まぁ、普通に社会生活をしているんでしょうね。
今日も、300年ほど前のドイツ、ライプツィヒの聖トーマス教会では、バッハがカンタータを演奏していました。
300年前と書くのは簡単ですが、世界史を眺めてみると、ドイツでは表面的にはカトリック対プロテスタントの三十年戦争が終わって半世紀が過ぎて社会が落ち着きを取り戻した頃。両者が共存し文化的にも円熟して行く時代だということです。
フランスではまだ革命前。16~17世紀に栄華を極めたスペインが、どんどん弱体化している頃。コロンブスがアメリカを発見するのが15世紀末。植民地と化し、独立戦争までまだ半世紀というところ。
ちなみに、コロンブスが新大陸に上陸して、サン・サルバドル島と名づけたのが1492年の・・・今日、10月12日のこと。うーん、520年前ですね。
そう考えると、こりゃそうとう昔の事ですよね。その頃の音楽をせっせと聴くというのも、ずいぶんとマニアックな話と言われるのも当たり前の事かもしれません。
さて、今日のためのカンタータは3曲。
BWV114 ああ、愛しきキリストの徒よ、雄々しかれ (1724)
BWV148 その御名にふさわしき栄光を (1725 or 1723)
BWV47 おのれを高うする者は卑うせられ (1726)
今日のカンタータは、比較的元気がいい曲調です。BWV114も出だしは協奏曲風。BWV148も、冒頭のトランペットが印象的。
そんなわけで、300年前のドイツの一都市の生活に思いを馳せてるわけです。