夏の高校野球の後は、世界陸上、世界柔道、そしてバレーボール・ワールドカップなど、大きなスポーツの大会が続きます。
陸上は惨敗で、柔道は勢いが戻ってきました。女子バレーは、破竹の6連勝のあと昨日は大接戦を惜しくも落としてしまいました。テニスのUSオープンでは、ニシコリまさかの初戦敗退。
まぁ、「結果にコミットする××」ではありませんから、勝ち負けは時の運というところもありますが、まったくコミットできていないのが2020年東京オリンピックの準備。
そもそも、招致の段階で中心的人物だったイノセさんが、スキャンダルまがいに都知事をやめったところから始まっています。
メイン・スタジアムとなる国立競技場問題にしても、結局最も責任を持つのは誰かがはっきりしないままやり直しという、テンション下げまくりの状態。
そして、昨日はロゴマーク問題で、これも一度大々的に発表しておきながら、取り下げの決定がなされました。
シンプルなロゴは、どうしても既存のものと似てくる可能性が高くなるのはしょうがない。それぞれのパーツが寸分たがわず一緒で無い限りは、「盗作」と断定することは難しい。
デザイナーはまったく参考にしていないと断言し、創作過程のデザインを追加で公表していますが、デザインが似ているのは結果ですから、過程がどうであっても関係ない。
しかし、このデザイナーの近辺で様々な流用の実態が明らかになると、オリンピック・ロゴは創作だというのは信じがたいというのは一般人の気持ちとして当然のこと。
パクリ天国の某国ならいざしらず、文化的先進国を自認する日本では受け入れることは厳しい話です。
他人の作品を参考にしたり、それをうまく流用することは、一種のパロディとして成り立っているのですが、それはあくまでも真似ることを前提にしたもので、今回のような商標としてオリジナリティを重視するものではあり得ないことです。
オリンピックは、気高いもので金銭的な俗っぽいものは入る隙間は無いと思いがちですが、オリンピックの本質が変化してきて、政治色・経済色が強くなっていることも、こういう問題に関わりがあるのかもしれません。何しろ、お騒がせのたびに出てくるのが元総理大臣だったりしますから。
今後も似たようなことが、どんどん出てくると、2020年は「パクリンピック」なんて言われかねない。そうならないことを祈るしかありません。