まぁ、だいたいどこのクリニックでも、主として製薬メーカーが配布する病気や薬を説明するパンフレットを置いているものです。
確かにきれいにデザインされて、気になる人は手に取ってみたくなる。もちろん家に持ち帰って、ゆっくりと読んでいただき役に立ててもらえれば結構・・・なんですが、実際ゴミになるというのも否定できません。
自分も街で、おっ! っと思うパンフレットをもらって帰ったのはいいけど、一通り見たら捨ててしまう方が圧倒的に多い。
もっとも、昨今は製薬会社からの医療機関へのサービスは減り続け、この手のパンフレットでさえ以前のようにはもらえなくなったように思います。パンフレットをたくさん並べるために揃えるだけでも、けっこう大変です。
そこで、患者さんに持ち帰ってもらいたい重要なパンフレットは別に残して、今までパンフレット置きにしていたスタンドは、家庭向け医学書を置くようにしてみました。
たまたま今月、自分の親分である東京女子医科大学膠原病リウマチ痛風センターの現所長である山中先生が監修して、「関節リウマチのことがよくわかる本」という本が出版されました。
どうせならこのシリーズを中心そろえてみようというわけで、首・腰・肩・膝など代表的な整形外科関連のテーマについて書かれたものを買いそろえてみました。
中には出版年がやや古いものもありますし、内容的に多少疑問のあるものもありますが、ちょっと気になるところを読んでいただくにはちょうどよいし、少しでも役に立てばと思います。
家に持って帰ってゆっくりと読みたいという患者さんも出てくるかもしれませんが、申し訳ありませんが貸し出しはいたしません。あくまで、クリニック内で読むだけにしていただきたいと思っています。