政治の話はブログではタブーの一つとされていますが、今回の安保法案については、いろいろな人が、ブログだけではなく、いろいろな機会を使って反対を表明しています。
まさに老若男女が、国会周辺に集まりデモに参加したりする様子は、この何十年無かった光景です。まさか、ここまで人々が行動にうつして抵抗するなんて、政権は国民を甘く見ていたんでしょう。
世論調査などのニュースでは、大雑把に言えば賛成2、反対5、わからない3くらいの雰囲気。もちろん、賛成の考えの人がいてもいいのですが、少なくとも民主主義を基本とする日本では、賛成が半分を上回るようでなくては、国民の理解が得られたとは言えません。
どう考えても、政権の国民への説明が不足しているし、そもそも初めに結論ありきで、そのために強引に理屈をもってくるやり方なので、国民はますます理解困難になってしまいます。
前にも書きましたけど、自分は安保法案の骨子については必ずしも絶対反対ではありません。何らかの国際貢献というところで、ある程度の自衛隊を中心とした変革は必要だとは思います。
しかし、それを可能にするために、強引に日本国憲法の解釈を作り上げる手法だけは、絶対に許容できない。憲法は・・・というか、法律は文章から理解できる内容を一字一句変えるべきものではないはずです。
そこから理解できる内容が、時と場合によって勝手に変わるようでは、法としての意味をなさない。現政権の勝手な憲法解釈変更に対しては、そうしたいなら憲法改正をまず考えることが正しい行動だと思います。
安保法案は、今日参議院で可決されるでしょうし、どんなに野党が抵抗しても数で圧倒的な与党側の勝利は確定しています。廃案になる可能性はゼロと言ってもいい。
政権の「暴走」を可能にしてのは、選挙で選択した国民ですから、国民全員の責任がありますが、もちろん今回のことを踏まえて、次の選挙で何らかの意思表明がされることを期待したい。
そのためには、対抗できるしっかりとした勢力が必要ですが、集合離散を繰り返す野党勢力では、どこにも託しようがないという状況が情けない。
現状では民主党を中心にするしかないのですが、何とか自民党に対抗できる形を早急に作り上げてもらいたいと思うわけです。