日本だけでなく、世界中にハイブリッドカーを広めたトヨタのプリウスですが、現行のものは3代目。爆発的な売れ行きで、もう国民車と呼んでもいいような状況になりました。
その後、自動車各社はそれぞれのハイブリッド・システムを搭載した車を順次開発し、また車種もいろいろなものに広がったことから、「元祖」プリウスの魅力がだいぶ減少したことはいたしかたがないところ。
トヨタ自らも、水素エネルギーによる燃料電池車の開発に着手し、その第1号モデルのMIRAIをすでに市場に投入していることからも、プリウスの役目はほぼ終了したとというのも肯ける意見です。
そういう状況の中で、今年プリウスは4度目のメジャー・チェンジを行います。すでにその使命を終えた感があるにもかかわらず大きな変化を遂げようとしているのは、トヨタの意地みたいなものがあるのかもしれません。
ハイブリッドカーの代名詞ともいえるプリウスを、最後まで王者としての貫禄を磨き続けることは、その次に控えている燃料電池車へスムースな橋渡しという別の大役も担っているとも言えます。
発売は11月頃ではないかと言われていて、すでにあちこちのネットにスクープ画像が登場しています。それらをみると、現行プリウスとMIRAIを合わせたような外観といえそうです。
一番気になる燃費性能については、40km/Lと噂されていますが、まだ本当のところはわかっていません。しかし、ハイブリッドカーとしての限界性能を目指して開発されたことは間違いなく、おそらくどれよりも高い評価を得られる数字を叩き出してくるものと想像されます。
さて、そういういろいろな裏情報に一喜一憂していたのは、実は今日までの話。明日、ついにそのヴェールを脱ぐことが発表されているのです。これは、自動車好きの方だけでなく、経済的に面からみても注目せざるをえない話。
2016 Prius World Premiere というトヨタ公式サイトがあり、ここで9月8日午後9時(日本時間では9月9日の昼)から始まる発表イベントの模様をライブ配信して、世界中で見ることができます。
もうこれで、様々なモヤモヤが解消することになるので、今後の自動車社会を占う意味でも是非注目したいと思います。