2018年9月18日火曜日

光が射す方向

f/5.6  1/160sec  ISO-100  82mm

どこから光が射しているかというのは、写真ではけっこう重要なポイント。

被写体に正面から光が当たっているのは順光で、背面からだと逆光といいます。一般的には、逆光の写真は被写体が暗くなってしまい、あまりいい写真とは言われません。

ただし、それはあくまでも設定をオートにしている場合の話。オートだと、全体の光量から適正な絞りやシャッター速度をカメラが自動で決めてしまい、背景の明るさを中心に設定されてしまいます。

最近のカメラなら、たいてい付加されている機能にHDRというのがあります。High Dynamic Rangeの略で、簡単に言うと明るい所を暗く、暗い所を明るく合成して写真を見やすくするというもの。

カメラで撮影時にHDRを使うと、複数の露出の異なる写真を同時に撮影して自動的に仕上げてくれます。また現像ソフトでも、同様の修正ができたりする。

ただし、写真を撮ってみると、そしてマニュアルでの撮影をするようになって、逆光をうまく利用する方がいい感じになるんですよね。

上の写真は、わざと逆光での撮影。しかも、早朝。早朝というのは、ポイントが高いところで、光が比較的水平に当たってくる。

花の本体は暗めになりますが、輪郭が明るくくっきりします。朝露の光が玉ボケになって、写真の「らしさ」を強調してくれます。

同じ場所で、くるっと向きを変えて撮影したのが下の写真。

f/5.6  1/160sec ISO-100 105mm

以前だったら、これで満足していたと思います。

順光に水平に射す朝日で、花全体が照らされて、まぁ「きれい」な写真なんですが、個人的な感想としては面白味には欠けますね。

上の方が「いい写真」とまでは言いませんが、「らしい写真」かなと思います。