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そのマネキンは、自らは何もできません。ただ着せられるままにスーツを着て、椅子に座らせられています。
でも、彼にも実は思い出があって、ショーウィンドウに写った街並みが、記憶の断片を写しだしているように見えました。もしかしたら、かつての恋人だった女性に思いをはせているのかもしれません。
そんな、ロマンティックな想像をしてしまう一瞬なんですが、ショーウィンドウの中だけを見ていると、きれいにディスプレイされた空間だけのことですが、実はガラスをずっと見ていました。
ガラスに何かが反射して写るのが面白くて、ずっとカメラを抱えて待っているおじさん・・・って、他人から見ると変な人ですよね。