2018年9月20日木曜日

後ろから光

f/1.4  1/125sec  ISO-400 58mm

店内で写真を撮ることがよくあると思いますが、まず基本的に施設管理者の決めたルールがあれば守る必要があります。「撮影禁止」と表示されている場合、あるいは直接注意されるような場合には、スマートホンであってもカメラを使うことはできません。

撮影が大丈夫でも、他のお客さんがはっきりと写るような写真は控える必要があります。基本的に料理そのものには著作権は認められていないのですが、店が特定できる形式でブログやSNSで紹介する場合に、ルールを守ることが大切です。

人物を写すのはちょっと話が違うと思いますが、屋内での撮影でも光の当たる方向は写真の印象に大きく影響するので、お店の中などではちょっと座る位置なんかは気にしておいた方がよさそうです。

物に対して直接的に光が当たっていると、影が後方にできるわけですが、この場合表面がのぺっとして立体感が薄れてしまうことがあります。

この写真では店内の光は暗めで、積極的にどっちから強く当たっているということはありません。しかし、窓ガラス越しに、外からの光が斜め右後方からうまい具合にやさして光が入ってきていました。

ワイングラスの縁が光で浮き立って、立体感がうまく出た写真になりました。周囲の薄暗さが、さらにグラスを浮き立たせる効果を増大させてくれています。おつちいた印象を出すために、彩度は低めに、コントラストはやや強めにしています。


これは昔撮った、コンデジの写真です。自分的には、いわゆる「奇跡の一枚」の一つ。

とても美味しそうに見える、インスタ映えする写真なんですが、コンデジでほとんどオートの撮影ですから、こういう写真になったのは偶然の結果でしかありません。

でも、何が良かったのかと考えてみると、料理そのものの盛り付けがいいのは当然として、ピントが一番目立つ位置にしっかり合っているというのがあります。しかし、たぶんそれにもまして影響しているのは光の当たり方です。

この写真でも左後方から斜めに外からの太陽光があたっていて、明るい所と影の部分がうまい具合にできたことで料理の立体感が強調されました。

スタジオで、どこから光が来るかを自分でコントロールする・・・つまりプロのようにライティングをするならともかく、一般のアマチュア、まして移動しにくい店内のような環境での撮影では注意したポイントです。

せっかくネットに上げるなら、少しでも美味しそうに見える写真を使うのもマナーの一つです。