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五月向きの話題で、ちょっと季節的にはずれていますけど、鯉のぼりの歌詞の中に「甍(いらか)の波」という言葉がありますよね。
甍というのは屋根瓦の事で、水面のさざ波のように屋根が続く中に、「屋根より高い」鯉が飛び跳ねているかのような情景を歌っているわけです。
ところが、もう今では日本建築らしい屋根瓦を使用した家屋は、うちの近辺ではほぼ見かけなくなりました。時代ですからしょうがないことですけど、今どきの立体感の無い屋根は大半がスレート葺と呼ばれるもの。
小高い丘陵に密集して建てられた家々は、離れと眺めるとどれも個性が無くて、似たり寄ったりですよね。
直接見たことはありませんけど、たぶん中東あたりの市街地で、低層の茶色の土壁の家が立ち並ぶ光景を思い出させます。そこで、写真は彩度を落として、やや黄色味を強調してみました。
なんにしても、一般庶民の生活はこの中にあるわけです。政治の世界では、大きな企業しか見えていないように思いますけどね・・・