2019年10月31日木曜日

第27回 田園都市リウマチフォーラム


2010年秋から始まったこの会は、今回で27回目。

平成29年4月に、聖マリアンナ医科大学のリウマチ内科教授に着任された川畑教授は、就任以来2年半がたち、この間神奈川でのリウマチ学推進に積極的に関わってきました。

川畑先生の構想の下、聖マリアンナ医科大学病院に関係する各科が協力して診療にあたるセンターが設置され、ことになってほぼフル稼働できる状態になったそうです。

当会にて講演していただくは2回目。

今回、世話人の中から出たテーマは「血液検査」です。リウマチ診療では、当然のことながら血液検査は必須で、診断のためにとどまらず、治療方法の選定、治療効果の判定、合併症・副作用のチェックなど、目的は多岐にわたります。

その中から、検査値の考え方として、誤解しやすい物、実際に誤解されているものなどを整理して解説していただきました。

代表的な物としては、「リウマチ因子が陽性なら関節リウマチである」というのがあります。さすがにリウマチ診療を専門にしていると、リウマチ因子は診断上絶対的な物ではないことは重々承知しています。

しかし、非専門医の先生の中には、リウマチ因子だけで診断を確定してしまう傾向は今でもあることは否定できません。あらためて注意を喚起することは大切です。

その他にも、似たような項目はいろいろありますし、検査結果によっては鑑別しなければならない「ほとんど知らない病気」、「新しい病気の概念」などにも言及していただきました。

この会が対象としている地域としては、聖マリアンナ医科大学は最もリウマチ診療の専門性の高い大学病院ですので、川畑先生には今後も会に積極的に関与していただければ幸いです。