富士吉田市で普通に神社にお参りしたい時は、スタンダードな場所は北口本宮冨士浅間神社でしょう。何しろこのあたりでは一番大きい。鳥居も大きくてなかなか立派。
景行天皇の時代の話。息子の日本武尊は九州で活躍して戻った途端に、今度は天皇から東征せよと命じられ、甲斐国へ向かう途中でここに立ち寄ったらしい。その時に、美しい富士はこの地より拝すべし、と言うので大鳥居が建てられたということらしい。
ヤマトタケルは、父親から「死んで来い」と言われた気がして傷心の気持ちでの旅でしたから、富士山の美しさに何か感じるものがあったのかもしれません。
平安時代以降は、富士山信仰により富士登山が行われるようになり、特に江戸時代には富士講が活発に行われ、この神社で安全を祈願することが必須の行事になったようです。
でもって、祀られているのはヤマトタケル・・・ではなくて、天孫降臨で有名にニニギなんですが、主役はいる富士宮市の富士山本宮浅間大社と同じ、ニニギが一目ぼれしたコノハナサクヤヒメです。
猛火の中で出産したコノハナサクヤヒメにあやかって安産を祈念する方、東側から安全に富士登山をしたい方は、ここに立ち寄りましょう。必ずご利益がある・・・はずです。