2019年11月16日土曜日

大嘗祭


現在は、勤労感謝の日として国民の祝日となっていますが、もともとの由来は、天皇がその年の収穫に感謝する新嘗祭です。天皇が新たに即位した年の新嘗祭は、特に重視され、呼び名も大嘗祭として盛大に行われてきました。

今年即位した第126代、令和天皇となる、徳仁天皇による大嘗祭は皇居内に設営された大嘗宮において11月14日夕方から始まり、15日未明に無事に終了しました。

5月の即位から始まった、様々な新天皇の一連の行事はこれでほぼ終了し、天皇・皇后両陛下は、日常的な業務に戻られることになります。

天皇制そのものから、これらの一連の行事に対して、賛否両論のさまざまな意見が出ていますが、自分の立場からは一市民として「そのまま受け入れる」しかないことだと思っています。

日本という国の成り立ちからして、天皇が根幹にあることは動かしようがない事実であって、日本国民として生きていく上では天皇制は絶対条件のようなもので、いろいろな思惑を超えたところにある。

戦後、象徴天皇という難しい立場にあって、少なくも平成天皇は国民に寄り添う形を切り開くことに成功したと思います。徳仁天皇も、引き続き国民と共にあることを願います。