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すでに報道にもある通り、新型コロナウイルス感染が心配な場合の帰国者・接触者相談センター等に相談する目安が変更されました。新しい目安がこちら。
○ 少なくとも以下のいずれかに該当する場合には、すぐに御相談ください。(これ
らに該当しない場合の相談も可能です。)
☆ 息苦しさ(呼吸困難)、強いだるさ(倦怠感)、高熱等の強い症状のいずれかが
ある場合
☆ 重症化しやすい方(※)で、発熱や咳などの比較的軽い風邪の症状がある場合
(※)高齢者、糖尿病、心不全、呼吸器疾患(COPD等)等の基礎疾患がある方や透析を受けてい
る方、免疫抑制剤や抗がん剤等を用いている方
☆ 上記以外の方で発熱や咳など比較的軽い風邪の症状が続く場合
(症状が4日以上続く場合は必ずご相談ください。症状には個人差がありますので、強い症状と思う
場合にはすぐに相談してください。解熱剤などを飲み続けなければならない方も同様です。)
・・・というわけで、発熱の温度や、持続期間などは撤廃されたわけですが、これだと結局何でもありみたいなもので、目安と言っても無いも同然かと。
厚労省大臣は、皆が誤解していたとか、もうふざけんなよ発言をしちゃうし、政府の右往左往ぶりだけが目立つ結果になっています。
何でも政府の責任にしたくはありませんが、少なくとも政府を信じて耐えるしかない国民としてはもやもやだけが残ります。
自分はこれまでも、PCR検査については、何でもやればいいとは思っていないので、的確に怪しい人を拾い上げているなら、対象を絞ることには賛成です。
ところが、今回の目安の変更は、的確さがなかった、あるいは以前の目安が実質的に実行されていなかったということを認めたことになり、政府は言うに及ばす専門家会議についても信頼性を損ねる部分があることは否定できません。
現実に、新型コロナウイルスと闘う最前線の医療関係者の方々にとっては、大量に検査することにメリットはありません。患者と接する時に完全防護を継続する必要あるかどうか、そして退院させて良いかどうかの判断のために検査があると思います。
じゃあ、今でもたくさん検査をした方が良いという論調が多いのは何故か。それは、経済的な側面を考慮するからです。経済活動を安心して行うということについては、感染していなことがわかっていることが必要条件となる。この辺りははっきりと分けて考えた方が良いかもしれません。
ただし、確実なことはどのような検査をしても、絶対大丈夫というお墨付きは得られないということは忘れてはいけません。陽性は確実性が高いのですが、偽陽性(感染していないのに陽性になる)も少なからずあります。陰性はさらに高い確率で、偽陰性(感染しているのに陰性になる)を含んでいます。
感染者のほとんどが発症するSARSやインフルエンザと違い、新型コロナウイルスは無症状の人が確実に存在し、また軽微な症状で終わる人が大多数を占めていることが、事を難しくしています。
横浜市青葉区では、来週から医師会がドライブスルー検査場を開設する予定になっていて、検査を実施する裾野が広がります。おそらく、都筑区、緑区が相乗りする形で運営されることになりそうですが、保健所(保健センター)のマンパワー不足の解消に少しでもなり、医療と経済の面から検査が必要な人をちゃんと拾い上げられることを期待します。