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2024年6月10日月曜日

ギャル バサラ 戦国時代は圏外です (2011)

若手の女優さんの中で大変輝いている一人が有村架純(1993年生まれ)。2010年にテレビドラマでデヴューして、おそらく2013年のNHK連続テレビ小説「あまちゃん」の出演で知名度が上がったかと思いますが、映画は2011年が初で、同年の2作目のこの映画で早くも主役に抜擢されています。

監督は佐藤太で、縁があるAKB48、SKE48のメンバーが顔出しています。簡単に言うと、現代女子高生が戦国時代にタイム・スリップして、携帯電話(まだスマホはメジャーじゃなかった)が圏外になってしまう話ですが、それほど練られているわけじゃないので細かいことは気にしてはいけません。

あさみ(有村架純)とヒロ子(荒井萌)と優(竹富聖花)の3人と公平(賀来賢人)は、授業をさぼったため、補習で戦国時代の展示をしている博物館に行くことになります。同級生の卓也(森廉)も、父親の民間研究科と一緒に訪れていました。その時急にタイムホールが発生し、5人は飲み込まれてしまうのです。

気がつくと、そこは戦国時代で野武士が斬りあいをしている状況に、次第に5人は状況がわかってきます。百姓から武士になることを夢見ている与平(浜尾京介)、吾作(相馬圭祐)、利吉(鈴木勝吾)の3人の若者と知り合います。

彼らは織田信長(松方弘樹)がいる岐阜城に向かいますが、途中で野武士の襲撃を受け、与平は命を落とし、ひろ子と公平は河津信行(有薗芳記)の一派に連れ去られてしまいます。あさみと優は羽柴藤吉郎の妻ねね(篠田麻里子)と面会します。実はねねも未来からタイムスリップして来たのです。ねねは藤吉郎に歴史の知識を使って助言をしていたのでした。

優はねねの言葉でこの時代で生き抜く気持ちに傾き、あさみと喧嘩になります。卓也は次のタイムホールが発生する時間と場所を計算し、帰れるチャンスを見つけるのでした。それまで、ひろ子と公平を助け出すためため、吾作と利吉の力を借りるのでした。

まぁ、いわゆるB級映画的なものなので、内容的には既視感のある映画のつなぎ合わせみたいなところはあるんですが、女子高生が主役でときどきタイムホールが開く時だけ携帯が使えて未来と会話ができるというところが目新しい。

有村架純はまだ十代なんですが、逆に今でも同じ雰囲気を保っているのには驚きます。とにかく演技的にはそんなもんかというところはありますが、ファンの方なら見逃せない作品かもしれません。