クリニックのリハビリテーション室では、運動療法の他に機器を使った物理療法による疼痛緩和治療を行っています。
電気刺激装置による治療はその主たるもので、これまで広範囲に向いている干渉波装置と比較的狭い部位に使う低周波装置の2台を利用していました。
実用的には、干渉波装置は同時に最大2人、低周波装置は同時に3人の治療を行います。出力チャンネルはもっと多いのですが、首と腰、あるいは右膝と左膝のように複数個所の治療を希望する患者さんが多いため、マックスで稼働させることができません。
干渉波装置は一番古いので、現役とはいえメーカーから今度故障したら修理はできないかもしれないと言われているのですが、最近低周波装置が故障して修理に出しました。その間、代替えで最新機種を借りていました。
患者さんの来院する時間帯は、午前と午後の診療開始時に集中しやすく、その日の天候などによっても思わぬ時間帯で混雑します。今回、待ち時間を軽減することと、最新機種の使い勝手が良かったため、思い切って新規購入に踏み切りました。
新機種はカイネタイザーKT-108というもので、優れているのは干渉波と低周波の両方のモードが使えるというところ。他にも、疼痛の状況によっていろいろな出力が選択できるというマルチな一台です。
これで干渉波装置が引退しても、あわてる必要が無くなり同じ治療環境を提供できることになります。修理した低周波装置も戻ってきたので、現在3台稼働できる体制なので、スタッフがいろいろと最適な配置を試しているところです。