石川県加賀市を舞台に温泉宿の女将になるために日々悪戦苦闘する女性たちのストーリーで、実際に加賀温泉を宣伝するために結成された「レディ・カガ」チームをヒントにしたフィクションです。監督・脚本は雑賀俊郎。
樋口由香(小芝風花)は加賀温泉郷の老舗旅館の一人娘ですが、タップ・ダンサーになる夢を追って東京に出たものの、頑張っても注目されない自分に挫折して故郷に戻ることにしました。母親の春美(檀れい)は、東京で駄目なら2代目女将になればいいと思っている由香に「あなたには女将として足りないものがある」といい「女将セミナー」へ参加させます。
女将セミナーの講師、白石朋子(佐藤藍子)は温泉郷を盛り上げるためには優秀な女将の育成が急務であるとし、参加した由香をはじめ由香の幼馴染の石橋あゆみ(松田るか)、キャバクラから転身してきた星野麻衣(中村静香)、日本人の婚約者の母親に認められたい外国人のカトリーヌ(八木アリサ)らを厳しく指導します。
そんな中、東京のイベント・プランナーという花澤(森崎ウィン)が市役所の依頼でやってきて、加賀温泉を盛り上げるイベントとして、女将セミナーに参加している女性たちで何かできないかと考えます。由香は自分ができるタップダンスでショーをすることを提案し練習が始まりますが、由香は教えてもうまくできない仲間たちにイライラをつのらせていきます。
市役所に勤める幼馴染の松村康平(青木瞭)は由香を励ましますが、教えることに向いていないと自覚した由香は東京から恩師のダンサー、佐藤稔(HedeboH)に助けを求めます。佐藤はそれぞれのいい所を見つけてそれを伸ばす教え方で、みんながタップダンスは楽しいということを理解させました。
いよいよイベントの日程が決まったものの、花澤が商店街などから集めた開催費用を持ち逃げして行方をくらませてしまいます。時間が無く中止にするしかないとみんなは考えましたが、由香は今度は絶対にあきらめないと決意し、どうにかして「レディ加賀」のイベントを行うと宣言するのでした。
タイトルがどう見てもダジャレなんで、てっきりコメディだと思いました。実際に「レディカガ」があるのでしょうがないとは言え、タイトルで損をしているように思います。
とは言え、挫折した若者の復活青春ストーリーという、内容的にはよくある展開で、先も簡単に想像できてしまう捻りの無いドラマなので、最近人気急上昇の小芝風花頼りというところは否めません。
実際に女優さんたちは練習して本当にタップを踏んでいるんだろうと思いますが、本物のプロのHideboHと比べるとだいぶ見劣りがします(当然ですけど)。にもかかわらず、最後のイベント・シーンがやたらの長くて、申し訳ありませんけどかえって盛り下がる印象です。
ほめるところを探してみると・・・まぁ、小芝風花の可愛さを見れるのが良い。今まで、あまり気になる女優さんではなかったのですが、これからは注目したいと思います。