2007年10月25日木曜日

何故うちのインフルエンザは安いのか

このブログではカテゴリーをあまり増やさないようにしているつもりなのですが、特に「クリニック」と「食の歳時記」がメインといってよいかと思います。ただ、まがりなりにも医者ですから、「クリニック」を「食の歳時記」が超えてはいけないと思っておるんです。でも、「食の歳時記」の方が楽しいですから、ちょっと気を抜いていると、そっちが増えて、「クリニック」物の数に追いついてしまうのです。

さぁて、そこで今日は「クリニック」ネタです。インフルエンザ。あざみ野棒屋先生が相変わらず宣伝をしてくれていて、ありがたいのですが、うちの2000円+消費税100円というのが安すぎるのか、「ちゃんとしたワクチンなのか?」という問い合わせがしばしばあるのです。もちろんインチキなものを使うわけはなく、ちゃんと問屋さんに注文して今年の新しいものを確保しています。

じゃあ、なんでそんな値段なの? たいていのところは3000~3500円くらいでしょ、という疑問に答えます。まず、リウマチを中心に診療をしていると、薬の関係でちょっとした病気は全部見て欲しいといわれます。必然的にインフルエンザもやって欲しいという希望が出ます。また、うち以外には通院はしていない患者さんもいらっしゃいますので、そういう方にサービスとしてできれはいいということから始まりました。そして、当然「安いよ」という宣伝効果も期待しています。実際に受診しなくても、うちの名前を知ってもらうことができればOKです。というわけで、内科ではないので、これで儲からなくてもいいでしょうということで、少なくとも赤字にならない値段、うまくいけば黒字になるという値段の限界が2000円ということになります。ワクチンの仕入れ値+注射器+アルコール綿+伴創膏+説明書・問診表作成費+人件費と考えてください。

さて、この値段の関係か、予定していた仕入れ数についてはもうじき予約が一杯になりそうです。予約は10月一杯として、11月からは在庫を確認の上来院という形にするかもしれません。予約してもらうということは、その方の分を確保しておくということなので、実はけっこう大変なのです。在庫があればいつでもしますのほうが管理は楽ですね。来年はそうしようかな、とか考えてしまいます。