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2007年11月16日金曜日

ガンダムと私

ガンダムといえば、もちろんパソコンが起動せんし!! とかいうわけではなく、今の「おたく」族のはしりになったアニメでしょう。というと、いろいろ反論されるかもしれませんが、男の子にとっては、鉄腕アトム、鉄人28号、ジャイアント・ロボ、マジンガーZなどのロボット物の流れとは、ちょっと違います。
ストーリーは複雑で、画面に描かれない部分も筋書きができていて、そこまで知っていないと理解できないようなセリフが平気で出てきます。一応、主人公は正義の味方風ではありますが、敵役も必ずしも悪役ではなく、そこにはまるやつも多かったことでしょう。

ただし、自分は正規のガンダム世代ではないのです。毎週欠かさず見たアニメは宇宙戦艦ヤマトまで。ガンダムはテレビでは見ていません。まして、円盤蹴りとかもしりません。

でも、なぜかはまったのです。と、いうのは家庭用ビデオのせいです。高校生の頃にソニーが初めて家庭用ビデオデッキを発売しましたが、なにしろテープは60分で1万円。テレビの洋画劇場を1回録画すると2万円ですよ。社長令息の友人のところで見ましたが、溜息以外はでませんでした。

大学に入ったころに、やっと5万円程度のデッキが出てきて、テープも1000円程度になり、やっと購入。さて、ソフトは、映画が1本15000円~20000円。となると、とても新しくは買えません。それで中古屋でみつけて、初めて買ったソフトが映画版「機動戦士ガンダムI・II 哀戦士編・III めぐりあい宇宙編」の3つでした。それぞれ5000円くらいでβIIだったですね。ほかに見る物がないので、ほとんどセリフを覚えてしまうほど何度も見てしまいました。

しかも、ちょうどその時に、続編のガンダムΖが放送開始。最初のうちは、まじめに見てしまいましたが。香港ででっかいガンダムと戦うあたりで挫折しました。

さて、時は流れて、うちの父が倒れて状態が悪く、しばらく実家にけっこういることが多かった時に、やることがないので、近くのKIDDY LANDへいって時間がかかりそうなプラモデルを買おうと思いました。すると、ガンプラしかないんですよ。戦車とかゼロ戦とか、またはレーシングカーなんてのは、まったく売っていない。しかたがなく、一番部品が多くて、時間がかかりそうなガンダムのプラモを買ってきて、死ぬ間際だった父の横で黙々と作りました。

それが、長男に受け継がれ、長男は立派なガンダム乗りに成長しました。
だから、「坊やだからさ」「とーさんにだって殴られたことがないのに」などの名セリフにも反応してしまうのでした。