政治の世界で、世襲議員についての規制について議論がされているそうです。確かに今の政治の中心にいる方々はいわゆる「世襲議員」さんが大変多く、親ほどの力量があるのかないのか・・・
医者の世界も、世襲が多いことは否定できません。実際のところ、昭和には高給取りの代表みたいな職業だったことは間違いない。こどもを医者にしたくてたまらないと思ったことでしょう。また、医学部の学費があまりに高いため、誰でも簡単には入学できないということもあったのだと思います。
自分も親は内科の開業医だったわけで、世襲だと言うことになります。ブロ友のDr.Flickerも世襲なのですが、自分たちの場合、そのまま親のクリニックを受け継がなかったところが共通点。
自分の場合は、そのまま親の後を継ぐということには、大変抵抗があって、医者になることは親の意を汲んだものの、何科の医者になるかは自分の意思。
たぶん七光りみたいなものを嫌ったというとかっこいいのですが、少なくとも自分の力で勝負したいと思ったことは確か。
Dr.Flickerも似たような気持ちはあるのではないかと想像します。Dr.Mの場合も、親のクリニックを受け継いだものの、親とは違う専門科に移行していっているのも同じような気持ちからなんでしょうか。
「二代目は・・・」とか、「三代目は・・・」とかいろいろ言われることが多いので、そのまま親の地盤を受け継ぐというのは男として抵抗があるものなんですよね。
自分が大学にはいったころは、医学部人気のピークで、慶応は倍率40倍。自分の卒業した東海大ですら20倍でした。しかし、医者は余ってきたと言われ、医学部人気は急速に低下し、卒業する時には東海大の倍率は3倍程度。
このところ再び人気を盛り返していましたが、昨今の医療問題などを考えると、自分のこどもを単純に医者にしたいとは思えません。こどもがじぶんの意思で医者になりたいと思うなら、できる限りの支援をすることは当たり前ですが、これからの医者はもっともっと大変だという覚悟が必要です。
政治の世界では、まだまだおいしいところがたくさん残っているんでしょうかね。政治家になるのも国家試験資格にして、世襲する価値があることを示してみるのもいいかもしれません。