2009年4月25日土曜日

くさなぎ君

今週の最も大きなニュースだったSMAPのくさなぎ君の逮捕。特別にファンというわけではない自分でも、いったいどうしたことかとびっくりしました。数日たって、だいたい最初の衝撃も薄らいで、メディアもちょっと冷静に物事を見ることができるようになったようです。

酔っぱらうところまではよしとしましょう。公園で騒いだことはまずい。そして、裸になっていたことも良いことであるわけがありません。しかし、そこからの展開は、やはり異常と言わざるを得ないと思います。

まず、逮捕。世の中には泥酔して騒いでいる奴はいくらでもいるでしょう。いちいち逮捕しているんですかね。警察が出動しても、一晩留置してお灸をすえて翌日帰って貰うというわけにはいかなかったのでしょうか。

公然わいせつと言っても、意図的にだれかにわいせつな振る舞いをしたわけでもないようです。さらに家宅捜索。酔っぱらいの家をいちいち家宅捜索する閑があったら、もっと捜査を進めて貰いたい事件は山ほどあるでしょう。

大臣は「最低の人間」と言ったかと思うと、その発言を撤回するという間抜けぶりをさらけしてしまいました。

あまりに、周囲の対応に余裕がなさ過ぎな印象を持つのは自分だけでしょうか。ちょっとののりしろを持たせておけば、ここまで大騒ぎをしないでもよかったんではないかと思います。すぐに他人の責任を追及する今の風潮の縮図を見たように思います。

日本で最も人気のあるアイドル集団のメンバーであり、確かにその言動や行動は若者に与える影響は多大です。今回の件が、普通のおじさんの泥酔とは大きな違いがあるのは否定できません。

CMの中止や出演番組への影響など、経済的損失もはかりしれない。さらに本人の、これまで作り上げてきた信用の失墜も相当なものがあるでしょう。

ただ、これまでの「いい人」的なキャラの重圧は大きかったのではないでしょうか。そういう意味で、今回のことが虚像を壊すいいチャンスになるかもしれません。より大きなタレントを見せてくれるなら、若い頃の武勇伝の一つとしてしまっておけるでしょう。