なんで4月1日には嘘をついていいのか、確かな説は無いそうです。何にしても、嘘をつくというのは罪な場合が多々あるわけで、そう簡単にはつけるもんじゃありません。
もちろんジョークとしてなかなか素晴らしいものもありますが、当然人によっては不愉快に思うものもあるでしょう。
そんな中で日本インターネットエイプリル・フール協会なるものがあって、なんとも不思議なもんです。Google Mapにもガチャピンが登場したり、いろいろ面白いこともあったりします。
いつも楽しませていただいているさとちんさんの大がかりなイタズラは最高でした。 たった1日のために、ここまでやるか? っていうところに、けっこう本質が出ているようです。
自分の場合、そもそも4月1日は、だいたい春休みの最中ですから、ともだちをだましたくてもなかなか会うことがありません。医者になってみると新年度で職場が変わったりすることが多いので、そんな余裕はありません。
開業してみると、診療報酬や薬価が変更になるので、それどころじゃありません。けっきょく、気のきいた嘘をいったことなどありません、というのが本当のところです。
実際、今日は患者さんは少なめで普通なら閑だぁ~、と泣いているところでしたが、実際はけっこうパニくっていました。今年は診療報酬の改定はないのですが、薬価の改定で、今までの処方していた薬が消えたり、名前が変わったりと、電子カルテだといつも通りに受け付けてくれない薬が山ほど出てきました。
これってエイプリルフールかと、一瞬思ってしまいましたが、そんなはずはありません。そのたびに薬のマスターと呼ばれるデータベースから探してこないといけません。
いや~、まいった。かなりてんぱってしまいました。このあたりは高級な電子カルテなら、自動的に新しいものに変換してくれるんでしょうか。なにしろ、うちのは業界でも最安値のシステムですから大変です。これからしばらくは、続くのかと思うと、ぞっとします。
とにかく、新年度となって、新しく始まることがいろいろあって、多くの人はドキドキしていることでしょう。
緊張ばかりでは長持ちしませんから、必ず緩和が必要です。そういう意味では、初日から緩和してもしょうがないので、4月15日くらいに四月馬鹿があったほうがいいんじゃないかと思ってしまうのでした。