年末年始診療 12月29日~1月5日は休診します

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2009年4月28日火曜日

豚は飛ばない

ですから、先週メキシコで数人の死者が出ているとの報道があった後、適切な報道が続いていれば、多くの日本人はメキシコなどへの渡航を控えたかもしれませんね。

ところが、日本のニュースは芸能人の酔っぱらい事件の話でもちきり。あのNHKでさえ、9時のニュースで会見生放送のエスカレートぶり。気がついたときには、世界のあちこちに広がっているという、何とも情けない状況。

ついにWHOが新型インフルエンザのフェーズ4を宣言。今日のテレビは、いろいろなあおるようなキーワードを使いまくっていました。もう、一部の人はゴールデンウィークが始まっているわけで、外国に出かけていった方々は少なくないでしょう。

それはさておき、豚は飛ばない・・・ですよ。鳥インフルエンザの怖いのは、鳥が飛んで移動してしまうことで、いきなり遠隔地でも流行する可能性があることでしょう。豚じたいはそんなに勝手な行動はしません。怖いのは、むしろ人間。

新型インフルエンザは一般には鳥インフルエンザの変異として考えられていて、昨年から医師会でも近くの大きな病院と何度も協議を重ねていました。災害担当の仕事をしていると、多少は関係してくるので、以前に自分もブログに書いたこともあります。

実際、豚インフルエンザというのはまったくNo Careであったことは否定できません。近い将来に発生することが想像されていたことではあるにしても、豚というのは驚きですし、現実に起こってみると、いろいろな対策の遅れは否めない。

幸いなことは、繰り返しますが・・・豚は飛ばない、ということです。しっかりとした水際作戦が行われれば、かなりのウィルス拡散を防止できると考えられます。また、メキシコでは死者が出ている物の、他の国ではまだないようです。これは医療事情がだいぶ違うことが言われています。

いずれにしても、いろいろな乱れ飛ぶ情報に翻弄されてパニックにならないこと。特にメディアは、慎重に冷静に、そして客観的に報道に徹することを望みます。