2009年4月12日日曜日

masumi先生

今日は、おすすめブログを紹介します。サイドメニューでもmasumiさんとしてリンクは入れていますが、その正体は・・・

まぁ、ご本人が本名で書いていますし、そもそも自分の職場のホームページの中にブログがあるわけですから、自分たちと一緒で正体まるわかりなのです。とりあえず、北海道の帯広市にある整形外科が中心の病院の勤務医をされている女医さんということはまちがいない。

実は、東京女子医科大学の膠原病リウマチ痛風センターでしばらく一緒に働かせていただいた先生なのです。長身でなかなか美人の先生ですが、ご主人が外国の方で、リウマチセンターの後にご主人の母国の病院で働いていました。

自分にはできないような、貴重な経験を一杯されて帰国したあとは、北海道の雄大な自然とともに医療に励んでいるわけです。

ブログは外国暮らしの頃から書いていて、自分よりはるかにベテランです。いろいろなことに疑問を持ち、自分を高めることに躊躇しない語り口が信条。コメントも、むしろいろいろ困っている人が相談をもちかけるようなものが多く、それに対しても真摯に返事を書いていらっしゃいます。

最近のエントリーでは、患者さんがいろいろな病院を渡り歩く問題についての話。医者にとっては、大きな問題です。

患者さんが医者に対して、不安を感じたとき、不満を持ったとき、信用できないときなど、医者が患者さんの求めるものを提供できない場合に、患者さんは別の病院に移ってしまうのです。そこには、いつでも患者さんと医者との間の信頼関係が存在していないことになります。

もちろん医者だけに責任があるわけではないと思いますが、医者の方から努力しないといけない問題なのです。

自分のように開業医となってみると、大学のブランドのような付加価値は無く、よけいに自分の実力、やり方などがそのまま患者さんの数に反映するのでなおさらのことです。ですから、自分にとって一番重要に思っていることは初診患者数ではなく再初診の数なのです。

初診の方は、もちろんいろいろな評判を聞いて来院していただく場合もありますが、なかにはたまたという方も少なくありません。そういう方たちに、しっかりと納得していただけるような医療を提供できれば、次に何か困ったことが起こったときにはも再び相談にきてくれる。

他人の不幸を喜んでいるみたいで申し訳ないのですが、以前来院した患者さんが、久しぶりに受診してくれることは自分にとっては勲章みたいなものだと思っています。

masumi先生は、患者さんが転院してしまうと、自分の医療について点検し悩む、本当に正直な先生なのです。近くにこのような先生がいる帯広の方は幸せです。「神の手」などというような嘘くさい安っぽい表現ではなく、masumi先生の「人の手」による温かい医療がいつまでも続くことを期待しています。