告白します・・・っていうほどの大袈裟なことでもないのですが、小学校の時、たぶん6年生のときでしたか、家庭教師に勉強を教わっていたことがあります。父の友人の息子で、おそらく大学生だったのだと思います。
その家庭教師の先生から、クリスマスプレゼントにサイモン&ガーファンクルのレコードを貰ったことがありました。今でもよく聴く音楽の一つとして残っているのです。家庭教師が来ているというのは、なんとなく恥ずかしい感じがして大っぴらに話すことはありませんでした。
高校生の時、近くの塾に行くようになったのですが、学校が違うのでやりにくいと言われて「くび」になりました。今時ではあり得ない理由だと思います。
そこで、同じ学校の友人が行っていた中目黒の塾に行くようになりました。渋谷から東横線に乗って行くのですが、帰りは友人と一緒に渋谷まで歩くのがたのしみでした。というのも、途中に100円ラーメンがあって、きまってこれを食べるのです。
自分が大学生になってみると、なんかしらバイトをしたくなるわけです。ところが、医学部というのは必修科目が多くて、なかなか余分な時間がありません。真っ昼間にアルタに集まる大学生なんて信じられない思いでした。
そこで、やはり家庭教師のバイトが一番手っ取り早い。なんと化学の先生をしていたことがあります。普通は数学とか英語が求められるわけですが、化学というのはあまりないですよね。自分でも自信があった科目と言うことです。
でも、それも1年だけでした。次の年は中学生の塾の先生をしていました。これは科目は何でもやりました。これは、さすがに楽勝でしたが、数学の幾何だけは予習しておかないとすぐには答えられませんでしたね。
医学部も3年生以降になって専門科目が増えると、もうそんなことをやっている余裕はなくなりました。
大学の正職員になると、「教員」という扱いになって、多少授業とかやるようになるのです。ところが、さすがに教育学の授業なんて受けたこともないし、当然教員免許も無いわけですから、人に教えるというのはあらためて大変だと思うわけです。
さて、こどもが塾に行くようになると、やはり学校だけでは勉強が完結できないのは、本人のせいか、学校のせいかとか親としては考えないわけにはいかなくなりました。
集団の塾、個別の塾など、なかなか思ったほどの効果がないようで、ただ行けばいいというものではないようです。でもって、結局家庭教師に来て貰うことになりました。
あとは用意した勉強の機会をこどもがどれだけ効率的に利用してくれるかということです。あとで苦しまないために、今のうちにしっかり勉強してくれれば親としては何も言うことはありません。
何にしても、教わるのも教えるのも教育は難しいものです。どうか、こどもたちは勉強がいくらでもできるうちに、しっかりと勉強してくださいね。勉強がしたいときには、なかなか時間がないものですし、だいいち質問とかできる相手がいないものなんです。