2010年1月16日土曜日

腱鞘炎

腱鞘炎というのもoveruse(使いすぎ)病の代表的な物ですよね。

これだけパソコンや携帯電話が普及すると誰でも多少なっているものです。だいたい指の付け根、手のひら側が痛い、時には腫れている。これは指の曲げ伸ばしが原因。

手首の親指側に痛みが強い場合も多くて、これは親指の力の入れすぎ。赤ちゃんの世話で新米ママなどに多い。

スポーツでなるのはむしろ手首の小指側に多くて、この場合は手を回すのがつらくなったりします。

いずれにしても、数週間安静をしっかりととれれば治るんでしょうけど、実際安静にできない事情があるから腱鞘炎になるわけで、簡単に安静にできる人は腱鞘炎にはならないでしょう。

ですから、たいてい痛いまま原因となる作業を続けて慢性化してしまうことが圧倒的に多い。

指の付け根の腱鞘炎では長期になってくると、指がかくかく動くようになって「ばね指」という状態になってしまいます。また、さらに指の関節が固くなってしまうと、もっと治りが悪くなるわけで、命には関わらないかも知れませんが生活の中での不便はけっこう増えてしまいます。

こうなってくると手術が必要になることが多いわけで、正味10分間程度の局所麻酔の手術ですが、そりゃやらないにこしたことはありません。

携帯いじりまくっている人、子育て初心者の人、スポーツで力みまくっている人、みんな気をつけてくださいね。

手だって、ちょっと休ませてあげてください。体の中で、最も細かい動きを一日中している場所ですから、本当はいつでも悲鳴をあげているのかもしれませんよ。