あ~、やっぱり医療ドラマは、どうもあらが見えていまう。
こいつら救急救命専門のくせに、脳腫瘍の手術するんかい。壊死生筋膜炎は、進行はもっと早くて、切断よりももっと早くに壊死組織の切除をするだろう。いくらなんで、現場で手術なんてあるんですか。そんなに切羽詰まった医者ばかりで、ちゃんと仕事できるんかいな。
まぁ、いろいろありますが、とりあえず整形外科医、それも救急車と15年間格闘した医者としては、このドラマの医者がうらやましい。
開胸心臓マッサージもしたことがありますし、血だらけの中で患者さんを救ったこともあれば、力及ばず患者さんが亡くなったこともあります。
こういう状況で、精神的には一杯一杯に高揚した雰囲気は、ある意味くせになる。人を救うための仕事を選んだからには、もっともわかりやすくその成果が問われる環境なのかもしれません。
もちろん、それだけが医者ではなく、今の自分のやっている仕事も医者の大きな側面であることは間違いありません。救命ばかりをやっていると、命を救うことだけに気持ちが行ってしまうものです。
今日のヤマピーの台詞、「助かった患者は忘れろ。助けられなかった患者だけ覚えておけ」というのは、含蓄のある言葉です。この台詞を考えた脚本家はすごいかもしれません。
確かに自分も医者になって最初の頃、亡くなった患者さんのことはよく覚えていました。そういう患者さんが、医者としての自分を育ててくれるのです。
まぁ、ぶつぶつ文句を言いながらも、時間があるときには続けて見たいドラマですかね。