2012年1月6日金曜日

黒部の太陽


石原裕次郎没後25年にあたる今年、石原プロ創立50周年プロジェクとして、映画「黒部の太陽」(1968年公開 監督・熊井啓)の全国チャリティー上映会を実施すると発表しました。

小学生の時に、父親に連れられて映画館で見た記憶があります。当然、石原裕次郎がどんな人か知りませんし、競演の三船敏郎についても「男は黙ってサッポロビール」のCMくらいしか認識していませんでした。

こども心にも、なんかすごい映画だったと思ったのでしょう、今でもとにかくすごかったという印象だけが残っています。この映画は、いまだビデオ・DVD化されていないために幻の映画になっています。何しろノーカットで3時間15分あるということですから当時の日本映画としては別格だったわけです。

「黒部の太陽」は、昭和30年代戦半の黒部川第4ダム建設をテーマにした、苦難に立ち向かう男たちのドラマ。その20年ほど前には、黒部川第3ダムが建設され、これについては吉村昭の「」高熱隧道」という小説があります。

こちらは高校生のときに文庫で読みましたが、行間から湧き出てくるような壮絶なトンネル建設の模様は、大きなインパクトがあり数回読み返した覚えがあります。

この二つの映画と小説は必ずしも同じものではありませんが、男として何かに立ち向かっていく勇気と困難を見事に描いていて、是非若い人たちにも伝えていくべき作品だと思います。