桜はほぼ終わりましたが、今週は暖かで、めっきり春めいてきました。
燕がやってくるのと反対に、雁は逆に北へ帰っていく頃・・・らしい。というわけで、七十二候は今日から鴻雁北、こうがんかえる。
燕はともかく、雁となると、普通に見ることはないですよね。ただ鴨(かも)と思っている鳥が、実は雁だったということはありそうです。なにしろ雁は鴨よりも大きめで、雁が家畜かしたものがガチョウ。
七十二候では、対になった表現がしばしば出てくるのですが、秋に鴻鴈来というのがありました。来るものはいつか去って行くし、去っていたものはまたやって来る。
昔の人は、本当に自然をよく観察していたんだろうなと思います。当然それは日々の営みに必要だったからです。
現代人は、科学の力で自然をねじふせてきたみたいなところがあって、ずいぶんと思い上がった地球上の害虫となりつつあるのかもしれません。