4月、卯月、そしてApril・・・come she will とはじまるのが、Simon & Garfunkel の曲。
もう40年以上前の曲ですから、若い人は聴いた事もないかもしれません。サイモン&ガーファンクルは70年代前半に活躍したアメリカのフォーク・デュオ。
一番のヒット曲は「明日に架ける橋」で、ガーファンクルの熱唱が印象的ですが、「4月になれば彼女は(April Come She Will)」はシングルにもなっていませんし、アルバムも「サウンド・オブ・サイレンス」が大ヒットして、やや埋もれた感があります。
でも、淡々と歌うガーファンクルの声とサイモンのギターのアルペジオが素晴らしく、もう小学生のときに最初に聴いてから、彼らの曲の中で、一番好きな歌の一つになっています。
4月に彼女と出会い、5月は一緒に過し、6月になると彼女の態度が変わってくる。そして7月に彼女は去り、8月に彼女が死んだ事を知る。9月は思い出にひたるだけ。
最初に聴いた頃は、もちろん英語の歌詞は理解していませんでしたが、その後内容がわかるようになってくると、けっこう物悲しい歌であることがわかりました。
短い歌詞の中で、新しいものが生まれてくる春の喜びと、物思いに耽る秋を書き込んだところはさすがだと思います。
今でも"April"というと、そのあとに"・・・com she will"と連鎖的に思ってしまうわけです。