京都で、夫を青酸化合物で毒殺した疑いで、67歳の妻が逮捕されました。しかも、過去の夫が6人死亡しているというから、尋常ではありません。
青酸化合物を使っての犯罪としては、古くは帝銀事件が有名。そのせいか、青酸化合物は殺人のための毒薬として、誰でも思いつくものだろうと思います。ただし、その分、手に入れるのはかなり困難。
毒殺事件では、砒素とかもよく使われますが、戦後最も大きな事件はオウム真理教による一連のサリン事件があります。
今回の事件は、もしかしたら生命保険目当ての連続殺人かもしれません。そうなら、日本の犯罪史に残るものになるかもしれません。いやぁ~、怖い話です。
それにしても、不思議なのは、その容疑者が逮捕前にテレビのインタヴューを受けていること。マイクをたくさん突きつけられて、「私はやっていません。青酸を手に入れられない」ということを発言している。
と言うことは、記者から「青酸を使って、あなたが殺したんですか」という質問があったということ。急にマスコミがやってきて、一般人にあたなは殺人犯ですかという質問をするというのは不思議すぎる話です。
最近の事件の報道で、しばしばこういう情景を見る事があります。それだけ見ていると逮捕されていない人に突撃取材しているわけで、実際に報道されるのは逮捕後ではありますが、逮捕されずにお蔵入りになった映像もあるんでしょうか。
メディアが大挙して飛びつくのも、それなりに信頼すべき情報によるものでしょぅから、当然その入手先は警察以外には考えられません。中には、すでに疑いをかけられ、容疑者自ら釈明のためにメディアを呼ぶようなケースも稀にあるかもしれません。
ほとんどは、警察では証拠が不足している状況で、犯人の周囲をかく乱するために、メディアを利用しているとしか思えません。これは警察が意図的に情報をリークしているわけですから、場合によっては個人情報保護法に明らかに違反している行為です。
それでいいのか、だめなのか、よくわかりませんが、いずれにしても容疑者がテレビに登場して弁明しているというのは、何かすっきりしないものを感じます。