2018年7月2日月曜日

NIKKOR単焦点レンズ

f/1.4 1/60sec ISO-400 58mm

ニコン純正のNIKKORレンズの中から、単焦点レンズを探してみようという話。

写真が大好き、カメラが大好き、一眼レフが大好きでレンズ沼にはまると、どうやら基本は単焦点レンズから始まり、そして単焦点レンズを極めることが正義なのだ!! という意見に同調することになるのが一般的なようです。

もちろん、ズームレンズの便利さは実用的なところで捨てがたいものがあるわけで、アマチュアで、そんなに高価なレンズを買い揃えるなんてことが出ない立場で考えれば、単焦点レンズだけで勝負なんてことは無理な話です。

それでも、現実には「80点を目指して作られるのがズーム、100点満点を目指して作られるのが単焦点」という話があって、実際、確かにそうなんだろうなと素人的にもうっすらと理解できるわけです。

とりあえず、NIKKOR現行ラインナップから単焦点レンズを列挙してみます(マニュアル・レンズ、およびAPS-CサイズのDXレンズは除く)。

1. F1.4シリーズ
AF-S NIKKOR 24mm f/1.4G ED
AF-S NIKKOR 28mm f/1.4E ED
AF-S NIKKOR 35mm f/1.4G
AF-S NIKKOR 50mm f/1.4G
AF-S NIKKOR 58mm f/1.4G
AF-S NIKKOR 85mm f/1.4G
AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED

2. F1.8シリーズ
AF-S NIKKOR 20mm f/1.8G ED
AF-S NIKKOR 24mm f/1.8G ED
AF-S NIKKOR 28mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 35mm f/1.8G ED
AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
AF-S NIKKOR 85mm f/1.8G

3. その他のAF-Sレンズ
AF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G ED
AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-ED
AF-S NIKKOR 200mm f/2G ED VR II
AF-S NIKKOR 300mm f/2.8G ED VR II
AF-S NIKKOR 300mm f/4E PF ED VR
AF-S NIKKOR 400mm f/2.8E FL ED VR
AF-S NIKKOR 500mm f/4E FL ED VR
AF-S NIKKOR 600mm f/4E FL ED VR
AF-S NIKKOR 800mm f/5.6E FL ED VR

3. AI方式対応レンズ
AI AF Nikkor 14mm f/2.8D ED
AI AF Nikkor 20mm f/2.8D
AI AF Nikkor 24mm f/2.8D
AI AF Nikkor 28mm f/2.8D
AI AF Nikkor 35mm f/2D
AI AF Nikkor 50mm f/1.4D
AI AF Nikkor 50mm f/1.8D
AI AF Micro-Nikkor 60mm f/2.8D
AI AF DC-Nikkor 105mm f/2D
AI AF DC-Nikkor 135mm f/2D
AI AF Nikkor 180mm f/2.8D IF-ED
AI AF Micro-Nikkor 200mm f/4D IF-ED
AI AF-S Nikkor 300mm f/4D IF-ED

たくさんありますね。この中の数本が、アマチュアでも持っていて損はない、あるいは持っていた方が良いレンズだと思いますが、毎度のことながら、結局どんな被写体を撮りたいかで答えは大きく変わってきます。

AI方式のレンズは旧式との互換性があるもので、かなりマニアックな選択になると思いますので、アマチュアは基本的には選択肢から除外してもいいかと思います。

ただし、一つだけ気になるのが焦点距離14mmがあること。大三元ズームの広角、キャノン・ユーザーも羨む、「神レンズ」と呼ばれるAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDの最短焦点距離と同じで、F値も一緒。

超広角レンズの一番の活躍どころは、他のレンズにない焦点距離ですから、おそらく自分が大三元広角ズームを使うなら、ほとんど焦点距離14mmで写真を撮ると思います。ということは、このAI式対応単焦点レンズは、より軽いので選択肢に残しておきたい感じがします。

焦点距離300mmを超えるような超望遠は、そもそも目の玉が飛び出るくらい高価ですし、ほとんど素人には使い道が無い。となると、実質的な選択肢は、60mmと105mmのマクロ(Nikonではマイクロと呼びますが)レンズ以外では、F1.4シリーズかF1.8シリーズということになります。

f/1.4 1/80sec ISO-200 58mm

何はともあれ値段ですが、F1.8シリーズの新品実売価格は、安いものは2万円前後からで
高くて7万円。F1.4シリーズは、50mmだけがバーゲンプライスで5万円前後ですが、他は17~20万円程度です。

F1.8で揃えて、上達してくるとより高品質なF1.4が欲しくなることは・・・あるあるですよね。F1.4を持っていると、基本的にはF1.8はいらないのですが、持ち歩くときにより軽量なF1.8を用意して妥協するということはあるかもしれません。

潤沢な資金があるなら、そりゃ、F1.4をがんがん買えばいいわけです。ただし、明るい分、被写界深度が狭くなりますから、F1.4で撮影するのは本当に難しいでしょう。実際には、もっと絞って使うことの方が多い可能性が高いと思います。

F1.4シリーズにしかないのは58mmと105mmの2本です。58mmは、とにかく物凄くくせがあるレンズで好みがわかれるそうですが、別の言い方をすればこのレンズでしか撮れない独特の雰囲気があるということ。特に夜景などの撮影には、これ以上強力なレンズは無いと言われています。

望遠になるほど光量は減るのが当たり前なので、105mmでF1.4は驚異的な光学性能です。望遠でボケ、明るくてボケのダブル・ボケがこのレンズの独自の持ち味。

あとは、風景中心なら広角側が使いやすい。スナップ撮影なら35~50mm。人物などのポートレイト撮影なら85mmなどの長めの焦点距離が推奨されます。

前にも書きましたが、自分の場合では、独自の世界を見てみたいということから58mmは外したくない。スナップが多いので35mmもいいと思います。望遠側はマクロと共用でF2.8でちょっと暗めですがたぶん足りる。

あとは、広角側ですが、広角というからにはせめて20mm以下なんですが、SIGMAの20mm単焦点を持て余した前科がありますから、もう一度挑戦する勇気はなかなか出ません。ですから、いっそ14mmの超広角の方が面白いわけで悩みどころなんですが、大三元との値段差があまりないんですよね。