2018年7月17日火曜日

マニュアル撮影のポイント

f/14 1/20sec ISO-160 28mm

写真のプライベート・レッスンに行って、マニュアル撮影の実践を勧められました。とは言っても、今まで絞りだけ自分で決めて、あとはカメラ任せでほとんどの写真を撮影してきたので、言うは易し行うは難しです(ピント合わせだけはオート・フォーカス)。

マニュアル撮影モードにすると、絞り(f値)、シャッター速度、そしてISO感度の3つを自分で決定しないといけません。

写真はレンズで光を集めて、昔ならフィルム、今ならデジタルセンサーに画として定着させるもので、適切な光の量が必要です。光が多すぎれば明るすぎて真っ白な写真、足りなければ黒くて暗い写真になってしまいます。

適切な光量かどうか、どうやって判断するか。

昔なら、あるいはプロなら、露出計で被写体付近の光を計測して、それぞれの要素を決定するわけですが、とりあえずアマチュア的な簡単な方法は、だいたいこんなものかと任意に設定して撮影してみるというのが簡単。

撮ったらすぐ見れるというのがデジタル写真のいいところで、そのかわり安易にシャッターを切りすぎるという意見もありますが、まぁプロでないので多めにみていただきたい。

上の写真の場合に、まず最初に撮影したのが右の写真。日差しがかたり強くて、明るすぎであちこちが白飛びしてしまいました。

レンズは高倍率のAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRで、焦点距離32mm、絞りはf/4.0、シャッター速度は1/250sec、ISO感度は400です。

絞りはこのレンズで開放に近いのは、さすがに晴天の屋外では無理がありました。シャッター速度は、多少遅くしたつもりですが、どうせならせっかくの電車にもっと躍動感が欲しい。

で、結局20枚くらいいろいろ設定を変えて撮った中の一枚が上の写真。

シャッター速度は、動体撮影をほとんどしたことがなかったので、あまり意識したことはなかったのですが、1/30秒まで落とすとさすがに電車はしっかりと走ってくれています。それとゆっくり歩いている人との対比がちょうど出た感じ。

構図的にもごちゃごちゃしていて、ズームも中途半端だったので、しっかり28mmの広角端に寄せて、道を渡って近寄り写したい部分を限定しました。

ところが、今まで何を見てたんだといわれそうなことに気がつきました。

今どきのデジタル一眼レフカメラには、露出計が組み込まれているんです。ファインダーの中を見ると、こんな表示があります。これが露出計で、これでおおよその光量が少ないのか多いのかが判断できる。

さて、そのうえで3つの要素を少しずつ変えていくことで、一般的な適正光量に合わすことができます。これは便利です・・・っていうか、絞り優先モードでしたから、今まで使いどころがなかったということです。

急に話が変わりますが、f値にしても、シャッター速度にしても、何でいじったときに切りのいい数字が並んでいないのか不思議に思っていたんですが、その理由は深く考えていませんでした。

それらの数字の変化を「段」と呼んで、一つ変えることを「一段」と言います。一段動くと光量が倍々で変化するようになっているんですね。

プライベート・レッスンで教わったのは、例えば5段分明るくしたい場合は、絞りを5段開放側にカチカチとダイアルをまわしますが、絞りを3段開ける・シャッター速度を2段遅くしてもいいということ。

つまり、3つの要素の足し算引き算なんですが、絞りを4段開けてシャッター速度を1段遅くしたら、ISO感度を2段上げると 4-1+2=5 で5段明るくなるわけで、、この辺りをきっちり考えていれば条件を変えても、同じ明るさの写真を撮ることができるわけです。

これがカメラを自分でコントロールして、意図した写真を撮るために必要なポイントなんですね。いやぁ~、これは慣れるまで大変だと思いましたが、何とか初心者を抜け出るためには大事なところですね。