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2018年7月31日火曜日

「きれいな」ヒマワリ

f/13 1/80sec ISO-100 400mm

お散歩メインを主張し続けるなら、カメラ機材はできるだけ軽いもので、撮りたいと思ったときにさっと出してさっと撮れるに越したことはありません。

となると、圧倒的に小型・軽量なミラーレス・カメラとか、あるいは高性能コンデジの方が、機動力は圧倒的にあります。どうせブログにしか使ってないんだから、場合によってはスマホでも・・・

でも、スマホのカメラがいくら高機能と言っても、やはり限界を感じるわけです。コンデジも、いじれる部分が少なく、画質的にもやや不満が残る。ミラーレスは興味を感じますが、昭和の人間としては一眼レフカメラへの憧れは捨てきれない。

そして、せっかく自由度の高い一眼レフを少しでも使いこなすためには、たまたま注意を引いて撮りたくなる被写体が登場するのを待っているだけでは、宝の持ち腐れ感が強い。

やはり、多少の出向いていく努力は必要だということなんですが、実際に有名な撮影スポットに出かけてみると、自分のようなアマチュア・カメラマンが集っていて、新米の自分は気遅れしてしまいます。

これは、今が見頃のピークとなった昭和記念公園の4万本植えられたヒマワリです。さすがに、これだけあると見栄えがするわけですが、画面全体をヒマワリだけで埋め尽くそうとすると、上の写真が限界でした。どうも、デ・シーカの映画のようにはいきません。

というのは、これより下は通路ですからヒマワリが無い。これより上は、通り抜けられる小径が用意されていて、歩いている人の頭が入ってしまいます。何しろ、開園間もないのに、すでにわんさかとカメラおじさんが周囲を取り囲んでいる。

f/2.8 1/2500sec ISO-100 58mm

ヒマワリは夏らしさの象徴みたいなところがありますが、太陽の強烈な日差しを含めて撮影できたりするとより説得力が増すように思います。ところが、残念なことに、ヒマワリの花は太陽に向かって咲きますから、太陽を背にした写真しか撮りようがない。

ならば、少しでも青空が入るように撮ったのが2枚目の写真。ズームはやめて単焦点に変更してまぁまぁかなと思います。開放のf/1.4だと、被写界深度が浅すぎて花全体にはピントがあいませんし、晴天で光量も多すぎでした。

・・・ところで、こうやって写真を撮っていると、結局たくさんいるカメラおじさんのそれぞれのカメラにおさまった写真もほとんど同じじゃないかという気持ちが大きくなってくるんですよね。

こういう場所ですから、誰がどう撮ってもそれなりに画になるわけで、これも「きれいな写真」の一枚にすぎません。中には、他人と違う写真を撮りたいのか、群生しているヒマワリの中に足を踏み入れて撮影しているマナー知らずな奴もいました。

そう思うと、実はお散歩写真の方が、自分が気になったものを瞬間で切り取るわけですから意外に難しい事なんだなと思うようになりました。

「きれいな写真」と「いい写真」は違う。当たり前かもしれませんが、何かの糸口が見えた感じがします。