空気の成分は、78%は窒素で、21%が酸素。残りの1%にいろいろなものがありますが、二酸化炭素(CO2)は、0.04%。汚染物質の濃度の単位でよくみかけるppm(0.0001%)で言うと、二酸化炭素は400ppmです。
人が呼吸の時に、酸素を吸って二酸化炭素を吐くことで空気中に増えてしまいます。吐く息(呼気)は、酸素は16%で二酸化炭素は4%と言われています。
建物内の二酸化炭素濃度は、建築基準法で1000ppm以下になるように定められています。二酸化炭素が増えるということは、空気の停滞を意味し、ウイルスの感染リスクを高めることにつながります。
1500ppm以上では、かなり頻回に換気を行う必要が生じます。2500ppm以上だと、常時窓を開けておくか、基本的には部屋に入らない方が良いということ。
診察室は、対面でお互い話をして呼気が多めの場所。今は扉を開けて解放していますが、必ずしも空気の通りがいいとは言えません。中に入らずしばらくすると、測定器が示す数字は400ppmになります。
診察室に自分だけがいると500ppm前後、患者さんがいても600ppm以上にはならなさそうです。入り口が閉まっている時の受付は、スタッフ二人がいて600ppm以下です。
リハビリ室は、広くて風通しはいいのですが、窓を閉めて10人近い人がいると800ppm近くに上がります。窓を開けて換気をすると、速やかに500ppm以下に下がるかんじです。
通常のクリニックと比べると、うちは窓が多く空気の通りはいい方だと思います。換気状態については、大きな心配はありませんが、こういう道具で安心の目安を視覚化することは悪くはないですね。