2021年5月28日金曜日

スピード (1994)

キアヌ・リーブスの名を世に知らしめた映画がこれ。

監督はオランダ出身のヤン・デ・ポンで、これが初監督作品。監督としてよりも、撮影監督として比較的有名な作品に名を連ねた人。何しろタイトル通り、次から次へとスビート感があるアクションの連続で大ヒットしました。

キアヌが演じるのはロス市警のSWATの隊員、ジャック。最初はビルのエレベータに仕掛けた爆弾で、中に乗っていた人を人質に金を要求する事件が発生。ジャックと相棒のハリー(ジェフ・ダニエルス)は、危険を顧みず人質救出に成功し、犯人を追い詰めますがあと一歩で逃げられる。


犯人は、続いて高速バスに爆弾を仕掛けます。爆弾は、時速50マイル/時(80km/h)を超えると起爆装置のスイッチが入り、速度が50マイル/時以下になると爆発するというもの。犯人は、前回邪魔されたジャックを指名して脅迫内容を伝えてきます。

ジャックは必死にバスを追いかけ、何とかバスに乗り移ることに成功しますが、たまたま乗客に犯罪者がいて発砲したため運転手が重傷を負います。乗り合わせたアニー(サンドラ・ブロック)が代わってハンドルを握り、必死に運転を続けるのです。

犯人は元警官のハワード(デニス・ホッパー)であることがわかり、ハリーらは自宅に急行しますが、仕掛けられていた爆弾により命を落とす。ジャックは、バスの中にビデオカメラが仕掛けられていて、それによってハワードが状況を把握していることに気が付きます。

バスからのビデオ信号を録画した画像とすり替えることで、何とか乗客を全員バスから降ろすことに成功し、ジャックとアニーも間一髪脱出に成功しました。これで終わりかと思いきや、ハワードは救急車のそばで待機していたアニーを連れ去り、体に爆弾を巻き付け身代金と共に地下鉄内に逃亡します。

何とか乗り込んだジャックと格闘の末、ジャックはハワードを倒しますが、地下鉄は暴走。アニーの手錠を外せないジャックは、アニーをしっかり抱いたまま地下鉄は終点に向かっていき、ついに脱線、横転、そして地上に飛びだして止まりました。ジャックは「異常な状況で結ばれた男女は長続きしない」と言いながら、アニーとキスをするのでした。

・・・と、まぁ、ストーリーは突っ込みどころ満載ではありますが、そんな固いことは言わずに、手に汗握るアクション映画として楽しめばいい。まさに、そんな映画。

豪華フェリーを舞台にした続編が1997年に作られていますが、アニー役のサンドラ・ブロックは続投しましたが、キアヌは「異常な状況で結ばれた男女は長続きしない」ため分かれたことになっていて出演しませんでした。